ボランティア、自分について

前に書きました、3つの事務所では仕事についての経験を積め、ボランティアでは自分がやっている仕事の大切さや友人の大切さを教えてもらった気がします。今、遊んでいる友人たちもこのボランティアで知り合った人が多いです。

2009年に愛知から東京に上京をして間もない頃、まだ友人が東京にいなく休みの日には一人で建築を見て回る日々でした。美術館の建築にも行く機会が増え、現代アートやプロダクトなどにも興味を持ち始めました頃です。

趣味や思考を話す事ができる友人が欲しいという思いもありデザインやアートのボランティアに参加してみようと決意して数回参加させていただきました。ボランティアで知り合えた友人には、自分と共通に面白いと思ってくれる方や、自分の話に興味をもって耳を傾けてくれる方などいました。知識を知る、話せる喜びを教えてもらった気がします。学生の時には出会えなかった人々。今でも一緒に話せることが嬉しいです。

2012年頃には、転職するタイミングの時間を利用し東日本大震災の瓦礫撤去のボランティに2ヶ月程参加し、東京に戻ってからも東京から同じく震災支援の非営利団体ふらいパンダの活動に何十回か参加させていただきました。

(※非営利団体ふらいパンダ
被災した子供たちの為に「子ども達に笑顔を!」東北の子ども達と一緒に、直径90cmの巨大カステラをつくる活動をしていました。2016年6月末をもって活動を終了しました。)

普段仕事で関わっている建物が、見るも無残に上屋が津波に流され基礎のみになっていたり、鉄筋コンクリート造の建物が傾いていたり。自分の無力さを感じると共に、人の命を預かっている仕事なんだと、自分の仕事の重要さを思い知らされました。

ふらいパンダでは子供と関わる事が多く、自分たちが笑顔を届けに行っているはずなのに、子どもたちに笑顔のパワーをいただいていつも帰ってきていました。ボランティアを主催する側にも関わる事ができ、みんな全然違う職業でしたが、熱意、志向が同じだと話し合いが複雑になっても着地地点に上手く行ける感じがいつもありました。子どもたちからも、主催する方々からも前に向かう力の強さがあれば何事も達成できる事を教えてもらった気がします。

ボランティアのみでなく今まで知り合えた方々に支えられて自分が今ここにいると思っています。
今まで出会えた方々に感謝し、これから出会える人を楽しみに。

これからもよろしくお願いいたします。